「こんにちは。徳島2区から立候補する日本共産党の、てづか弘司です。一生懸命がんばります、よろしくお願いします」と後援会員を訪問し、にこやかに握手を交わします。
やわらかい口調と物腰には、支部や支持者から「好感が持てる」との定評があります。
高校時代からの演劇青年。信用金庫に勤めながら劇団「ほじゃな」を主宰し、台本を書き演出も手掛けていました。風刺のきいた楽しい芝居に多くのファンがいました。
信用金庫の合併が持ち上がったとき、職員組合の委員長をしていました。「弱い者いじめは許せない」がモットーという、てづかさん。合併によって泣く人がないよう尽力し、合併後、自身は退職。党の地方選挙、国政選挙の手伝いを経て専従の道へ。信金職員時代に入党。決め手は「あの暗黒の時代に命をかけて戦争に反対した日本共産党に感動したこと」といいます。
東日本大震災のボランティアに昨年12月、福島県へ行きました。被災者の「元の生活に戻してほしい」「原発事故がなかったら、家族がバラバラにならずにすんだ」など悲痛な声を聞き「原発は絶対になくさなければ」と決意しました。
10月2日に記者会見をして、初めての街頭宣伝は「人の少ない場所を選ぴました」と笑います。
その声を聴いた先輩党員が駆けつけ、「今まで獲得したことがないくらいの票を取ろうな。がんばろう」と言ってくれた言葉を力に街頭宣伝にも力を入れています。「消費税増税では、財政はますます悪くなる一方です。増税は止められます。増税しない財政再建の道があります」「20万人の原発反対集会や多くの国民の『原発をなくして自然エネルギーを』の声を無視し、再稼働や新たな原発建設をする政府を許すことができません。この2区で、消費税増税反対、原発反対の立場は私だけ。日本共産党に投票したことがない人も今度は私にお願いします」と訴え、「車からの反応がとてもいい」と言います。
毎週金曜日の6時からJR徳島駅前で原発再稼働に反対する抗議行動に参加しています。首相官邸前抗議行動のニュースを見た中学生の娘さんの「徳島ではやらへんの」の言葉に一歩を踏み出しました。立候補へ背中を押したのも、やっぱり娘さんの一言。「娘に一番弱いんです」と優しいお父さんの顔になりました。
2012年11月7日 しんぶん赤旗 駆ける小選挙区候補 より