みなさん、こんにちは!日本共産党の手塚弘司です。今日は1冊の本(漫画)を紹介します。「学校へ行けない僕と9人の先生」です。棚園正一さんが書いた漫画で、Webコミックアクションに2014年に連載されたものです。2015年に単行本(全1巻)も発売されています。
小学校に入学したばかりの主人公・棚橋正知。
担任の話す言葉についていけず、正直に「わかりません」と伝えたところ、突然、ビンタを食らわされる。
学校に行ったら、また怒られるかもしれない。
そんな不安からか、頭痛に襲われ、「黒いおじさん」の夢をみるようになる。
不安と頭痛に苛まれる中、どんどん学校へ向かう足が遠のいていく…。
小中学時代、不登校だった作者と、作者の人生に影響を与えた「9人の先生」との物語。
全10話で完結。
棚園先生は現在「不登校新聞」に「学校へ行けない僕のキモチ」を連載中です。ぜひ合わせてお読みください。
漫画家、鳥山明先生との出会いについて棚園さんはこう語っています。
不登校の間もずっと漫画というか絵を描いていまして、中学生のとき、当時13歳でしたが、自立支援組織からきていただいていた家庭教師の方の協力で、同じ町に住んでいた鳥山明先生と本当にたまたまお会いすることができたんです。
そのときに、大学ノートに描きためた自分の漫画を持って行って見ていただいて。鳥山先生はそれを「すごいな、すごいな」ってほめてくれるんですよ。それで気分良くなっちゃって。今考えたら本当すごいですよね。
彼、棚園さんはインタビューに答えて、最後にこんなことをしゃべっています。この作品を必要としているであろう、同じように思い悩む読者に向けてのメッセージです。
何か自分が楽しいと思える、好きなことを見つけて、とにかくそれを続けてほしいと思います。僕の場合それが漫画でした。好きなことを続けるって、楽しいだけじゃなくてつらいこと、大変なことも必ずあります。でも、成功するためじゃなくて、自分がより楽しく生きるための勉強なんだと思うと、そのつらさや大変さの意味がいつか分かってくると思うんです。そのためにはやっぱり続けること。そう考えると、人生は結構楽しいなと思えてきますので。
では、次回の更新まで。あ、今日は「新春党旗びらき」でした。元気に1年頑張りたいと思います。