空気の色に敏感な文化人の真骨頂
みなさん、こんばんは!日本共産党の手塚弘司です。今月も残り少なくなってきました。読めばおもしろい赤旗をたくさんの人におすすめしたいと思っています。読まなければ、おもしろさがわかりませんものね。まだ、読んだ事ない・・・って人はぜひ読んでみてください。ちゃんと読めば、もうやめられません。
毎日、記事を読むのが楽しいんですが、私が必ず絶対に目を通すのが「潮流」なんです。今日も「潮流」から記事を紹介しましょう。
遅まきながら、山田洋次監督の「小さいおうち」を見に行きました。平日にもかかわらず、客席はいっぱい。ご年配が多いなか、若い人の姿も混じっていました。
映画の舞台は東京郊外にたたずむ赤い屋根のモダンな家。先の大戦前、そこに女中奉公できた若いタキが晩年、その家であったことを回想する展開で物語は進みます。何十年もの時を経て解き明かされていく秘密。揺れ動く心の機微に、引き込まれていきます。
一つの家の暮らしに光をあてながら、そこに忍び寄る戦争の影を山田監督は描きます。何もかもが窮屈になっていく重苦しさ。人びとは不本意に生きることを強いられ、やがて取り返しのつかない悲劇に巻き込まれていった時代を。
「ぼくは戦争中の日本の市民生活を知っている最後の世代。だから、どうしてもこれを今の観客に見せたい。あの時代の日本人がどんなふうに暮らしていたか、そして、どんなふうにしてこの日本という国が戦争に進んでいったかを、今の人たちに伝えたかった」。
山田監督は昨年12月、秘密保護法案に反対する映画人の会の呼びかけ人を務めました。また集団的自衛権行使による「戦争する国」づくりに反対するアピールの賛同人にも名を連ねています。いずれも、多くの映画人、各界の著名人が賛同の声をあげています。
安倍政権が世界から孤立するなかで、国際的にも高く評価された「小さいおうち」。自由が束縛されていった時代に戻してはならない―。空気の色に敏感な文化人の真骨頂です。
この作品は本当にすばらしいです。ひとりでも多くの人にこの映画を見てもらいたいと思います。山田監督、さすがです。
さ!今夜はここまでにします。明日は上板町を柏木さんと一緒に歩きます。どんな出会いがあるか、楽しみです。では、また、明日も元気にお会いしましょう。
私は今からお風呂だ~!!
【おまけ】
昨日、名古屋駅で迷子になった・・・と書きました。このあたりでうろうろしていたのです。名古屋市周辺のみなさんなら、ここがどこだかわかるんでしょうね。