事故を反省し、原発をやめると言った方がかっこいいんじゃないかと思います
みなさん、こんばんは!日本共産党の手塚弘司です。先日、フェイスブックで俵万智さんの記事を紹介しましたが、こちらのブログでも紹介しておきます。
今から2年前の中日新聞に掲載された記事です。あの原発の事故があったあと、彼女はひとり息子を連れて沖縄へ飛びました。そのあと石垣島へと・・・。
原発の事故からもう4年が来ようとしていますが、未だに収束していません。10万人以上の人が故郷に帰れないでいます。自分の住み慣れた故郷へ戻ることができない悔しさ、無念さを思うと涙が出ます。それやのに自民党の安倍さんは再稼働すると言うんです。経済界のみなさんも口をそろえて、再稼働再稼働と言うんです。今年は阪神淡路大震災から20年です。日本は地震国です。いつ大きな地震があるかわかりません。南海トラフ地震が四国を・・・と言われている時に何で原発の再稼働なんでしょうか。
私は街頭から私は必死で訴えています。
俵万智さんの話に戻します。中日新聞の記事の最後のこの部分に私は感動しました。読みながら涙が出そうになりました。
俵さんが石垣に来て印象的だったのは、自然を制御しようとせず、無理をしない島の人々の生き方だったという。しかし、震災後も経済的な豊かさや便利さを求める社会は変わらない。
台風が近づくと、島の人たちは仕事も学校も店も休んで、みんな家でじっとしています。「台風だもん。仕方ない」って。都会のサラリーマンみたいに、風に傘を折られながら会社に行こうとしたりしません。
人間は科学の力で自然をコントロールできると思っていた。津波と原発事故で「自然をなめちゃいけない」という当たり前のことを教わりました。そして、必ずしも「便利=幸せ」ではないことも。
相変わらず「経済、経済」って、残念ですよね。これほど大きな犠牲を払っても教訓を生かせていない。
日本には、そろそろ大人の国になってほしい。事故を反省し、原発をやめると言った方がかっこいいんじゃないかと思います。無理して豊かさを追うより、大人っぽくて、味わい深くて。
避難生活で「子を連れて西へ西へと逃げてゆく愚かな母と言うならば言え」という歌をつくりました。子どもの命が大切だという心を愚かだというのなら、「じゃあ愚かじゃないものって何?」という気持ちからです。
今、この国には母性的な優しさが欠けているんじゃないでしょうか。競争に勝とうと負けようと「あなたが生きていれば、それでいいんだよ」と、その人のありのままを受け入れる優しさ。それは、原発とか経済効率とは逆のものです。
歌は「言え」と強い調子で結びましたが、みんなに問い掛けるつもりで詠みました。「あなたの大切なものは何ですか」と。
人間ってなんて愚かな生き物なんだろうと思う。原発なんて無くさなければいけないことは、常識なんです。なんでそれがわからないのか・・・。私はこれからも毎週金曜日、徳島駅前に立ち続けます。駅前に立つことは私に与えられた使命なんだと思います。
今夜はここまでにします。明日は元気になります。おやすみなさい・・・。